2025年、僕らは“子ども”に戻っている

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ふと、机の上のぬいぐるみに気づくとき

大学生の頃。講義、レポート、サークル、バイト、SNS。
“ちゃんとした大人になる練習”をしてるはずなのに、どこか疲れていた。

ふと、自分の机の端に置かれていた、小さなぬいぐるみ。
高校のとき、妹が「お守り代わりに」ってくれたものだった。

なんでまだ置いてあるんだろう。
でも、なんでか、落ち着くんだよな。…こんな僕って、子どもっぽい?


“キダルト”って知ってる?

最近よく聞く言葉に「キダルト(Kidult)」ってある。
キッズ(子ども)+アダルト(大人)で、“大人になった僕らが子どもらしさを楽しむ”っていう意味。

ぬいぐるみとか、キャラクターグッズとか、
文房具をやたら揃えたくなったり、昔ハマってたアニメを見直したり。
Z世代の中でも、そういう“ちょっと子どもっぽいこと”がトレンドになってきてるらしい。

TikTokでは「#キダルト部屋紹介」とか「#ジェリーキャット生活」がバズってる。
最初は、「かわいいけど自分には関係ないな」って思ってた。…けど。


「これって俺、無意識にやってたな」

気づけば、家の本棚に“たれぱんだ”のマスコットがいる。
iPadのカバーはカービィ柄。ガチャガチャはつい回しちゃう。

それって全部、「昔から好きだったものを、今もそばに置いてる」だけだったんだ。

でもそれが今、社会的にも肯定されてるのかと思うと、
なんだかちょっとだけ、ホッとする。

「大人なんだから、子どもっぽいのは卒業しなよ」って言葉。
それ、本当に正しいのかな?


キダルトは、“癒し”だけじゃない

心理学の研究では、「子どもの頃の好きなものに触れること」は、
ストレスを減らして、自己肯定感を上げる効果があるらしい。

つまり、キダルトって単なる“懐かしさ”じゃなくて、
“今の自分を安心させるツール”でもあるんだ。

「子どもの頃の自分」と「今の自分」が、同じ空間にいる感じ。
それって、すごく自然なことなんじゃないかって、最近は思う。


あなたは、最後に「素で好き」と言えたのはいつ?

トレンドって、「流行ってるからやる」じゃなくて、
「本当はやってたけど言えなかったこと」が認められる瞬間なのかもしれない。

あなたにとっての“やさしい依存”って、なんですか?


✍️ 筆者コメント

最初はただ、「かわいい文化だな~」って思ってた。
でもこの記事を書いてて、気づいたらジェリーキャットをカートに入れてた。しかも2体。

届いたその日から、なんか寝つきが良くなった気がしてる。

“大人なのに”じゃなくて、“大人だからこそ”子どもに戻れる場所って、あっていいのかも。
今はそれが、ぬいぐるみだったってだけの話です。

次はたぶん、ガチャガチャの棚を買います。だって、楽しいから。

——そして今日も、ぬいぐるみが「おかえり」って顔してる。気のせいだと思っても、それがちょうどいい。


参考リンク

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